2004年11月28日
今回は植物研究施設の皆さんも同行して、絶滅危惧種に指定されているソノハラトンボ(クニガミトンボソウ)の自生状況を撮影する目的で、近々ダムの湖底に沈むやんばるの渓流へ行ってきました。ソノハラトンボは典型的な渓流植物で、やんばるでも限られた渓流域に生育しています。渓流の中や岩山を登り降りしてかなりハードな行程でしたが、結局一株も見つかりませんでした。同じく渓流域に生育する固有種で絶滅危惧種のナガバハグマはかなりの株があり、花が咲き出していました。また、渓流沿いではリュウキュウツワブキの花が咲き乱れ、中には花弁が3裂弁の珍しい個体も見つかりました。そして、サザンカやヒメサザンカ、サツマイナモリ、アリモリソウの花が咲き出し、絶滅危惧種のアオヤギソウ、ヤナギニガナ、クニガミサンショウヅル等の貴重な植物に出会いました。林道沿いでは、アオノクマタケラン、センリョウ、マンリョウ、リュウキュウツルコウジ、ルリミノキが色づいていました。 |