【特 徴】樹高は最高で25mほどになる常緑高木で、幹は直立し、樹皮には皮目ができる。
葉は対生で、長さ10cm程度の長楕円形で厚みがあり、先は尖り、基部はくさび型で、全縁、表面に光沢がある。根(呼吸根)は屈曲膝根と呼ばれ、湾曲し、人の膝のように見える根がぼこぼこと地中から出ている光景がみられる。大型個体になると根本が板根状となる。葉腋に単生し、直径3cm程度の花をつける。この花のうち、よく目立つ部分は萼(萼筒)であり、形状は筒状、赤色で、厚く、真っ直ぐに突き出し、先端はやや内向きに抱える。また、先端が8〜12枚程度に裂け、櫛の歯状になる。このように萼片が赤く色づき目立つことが別名アカバナヒルギの由来となっている。花弁は萼筒の中にあるためあまり目立たなく、淡黄緑色で、先端は萼筒と同様に8〜12枚程度に裂ける
。マングローブの特徴の一つでもある胎生種子を作る。やがて顎の内側から先端の芽ごと抜け落ち、主に海流散布により分布を広げる。 【生育環境】 海岸や河口干潟に広くマングローブ林を構成 【分 布】 奄美大島〜南西諸島 【開花時期】 5〜8月 【カテゴリ-】 |