アオイ科 サキシマハマボウ属

サキシマハマボウ(先島浜朴)

Thespesia populnea

サキシマハマボウ  サキシマハマボウ
2008.07.24 西表島


【特  徴】5〜10mの常緑の亜高木。樹皮は厚くしわがあり、枝は横に広がる。葉は互生し、葉身はハート型だが「オオハマボウ」と異なり、先が細長く尖り、表面に光沢がある。長さは5〜20pで、葉柄は2〜5pあり、小枝や葉の裏面に帯褐色の鱗片がある。革質で7本の脈が目立ち、先が尖る。花は葉腋に単生し長い花柄を有し、「オオハマボウ」によく似た花をつける。花冠は黄色で、夕方には赤紫色に変色する一日花。花弁が深く重なっていて、内部の基部は暗紫色。オオハマボウと混生していることが多いが、より海岸に近い場所に生えている。サキシマハマボウの果実は熟しても開くこと無く、果実全体が落下する。オオハマボウがユウナと呼ばれるのに対してサキシマハマボウはヤマユウナともいわれる。

 【生育環境】 塩分に強く、海岸やマングローブの最後部に自生
 【分   布】 沖縄、台湾、熱帯アフリカ、熱帯アジア、ポリネシア
 【開花時期】 周年
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