モクレン科 シキミ属

シキミ(樒)

Illicium religiosum

シキミ  シキミ
2003.12.07                                         2005.12.04


【特  徴】3〜5mの常緑小高木。茎(幹)は、樹皮は暗い灰褐色になる。小枝は緑色になる。 葉は単葉で互生。葉身は倒卵状楕円形または長楕円形。長さ4〜12cm、幅は1.5cm〜4cm。 葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は灰緑色、透かせば油点がある。葉先は急鋭頭。 葉は、枝の先端に集まってつき、短い葉柄を持つ楕円形。葉の質はやや厚く、何となく波打ったようになることが多い。 花は葉の付け根から一つずつ出て春に咲く。花びらは淡黄色で細長く、ややねじれたようになる。花は直径3cmほどで花びらは約15枚。果実は袋果が集まった集合果の扁平で周囲に8本の突起が出ている。枝を仏壇や墓に供えたりすることから、 寺院や墓地によく植えられている。 樹皮や葉からは線香や抹香を作る。
 実の中にできるタネは有毒。果実に猛毒があることからシキミ(悪実)という名がついた。

 【生育環境】 山林中の特に林縁に多く生える
 【分   布】 宮城以南〜沖縄
 【開花時期】 3〜4月
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