クスノキ科 ニッケイ属

ヤブニッケイ(藪肉桂)

Cinnamomum japonicum

ヤブニッケイ
2008.05.29


【特  徴】高さ高さ10mほどになる常緑高木。暖地の二次林に良く見られる種で、クスノキやシロダモの芽生えと区別しにくい場合がある。葉は三行脈が明瞭で、長さ6〜12cm、2本の支脈は、葉の先まで達せず、肩のあたりで消失する。同属のニッケイは、先端付近まで達する。表面は光沢があり、裏面は灰白色の革質で、ごわごわし、波打ち、無毛。花は夏に咲き、果実は秋に黒紫色に熟する。若枝は緑色で、数年程は鮮やかな緑が残る。成木の樹皮は大きな割れ目はなく、小さな凸凹となって暗褐色。
 和名は藪に生える肉桂の意味で、ニッケイに比べて香りが劣ることを意味している。

 【生育環境】 低地〜山地の林内
 【分   布】 関東、北陸以西の本州、四国、九州〜琉球列島、台湾、中国南部
 【開花時期】 5〜7月
 【カテゴリ-】