【特 徴】全体が乳白色で、緑色の葉を持たない寄生植物。花は高さ3cmほどで、雄しべ筒は長さが約1.7cm、直径で約1cm、鱗片葉の広げた両手の幅は2.3cmほど。自分では養分を作ることができず、シイノキ属の植物の根に寄生して養分をもらっている。秋に
「やっこ 」さんに似た乳白色の花を付けるのでこの名が付いた。ヤッコソウには帽子があり、雄しべが筒状になったもの。帽子の側面には花粉がつまった葯が帯のようになった葯帯がある。花ははじめは雄しべの帽子をかぶっているが、やがてそれが抜け落ち、雌しべが顔を出す。花には甘い蜜がたくさん出ていて、花の下側にある鱗片葉の付け根に蜜がたまる構造になっている。その蜜を求めてやってきた小動物や虫が、たまった蜜をなめようとして頭を入れると雄しべの帽子に触れて花粉が付く。そして別の花に移って同じように蜜をなめようとするとむき出しになった雌しべに体が触れて受粉する。 【生育環境】 山地の林床 【分 布】 四国の徳島、高知、宮崎、鹿児島、奄美大島、徳之島、沖縄島、石垣島、西表島 【開花時期】 10〜1月 【カテゴリ-】 |