リュウキュウコスミレ(琉球小菫)
Viola yedoensis var. pseudo-japonica
リュウキュウコスミレ(ミヤマスミレ類) 【特 徴】 草丈10〜25pの多年生草本で、葉は群がって出て、冬も枯れず、幅の広い三角状披針形(幅1.5〜4p)から卵形までと変化が多い。本土のノジスミレに似るが,全体に無毛であり、葉柄の翼がはっきりしている。葉の裏面は緑色で、冬季も地上部は枯れない。花は直径1.2〜2.8p、花の色も桃色、淡赤色、濃紫色、赤紫色、青色、淡青色、白色に近いものから純白色もある。側弁は無毛である。ノジスミレの変種といわれ、鹿児島県南部以南に分布する南方系のスミレである。沖縄で最も普通に見られるスミレで、花期は亜熱帯のスミレらしく、10月頃から咲きはじめ、4月ごろまでちらほら咲いている。同じ個体でも何ヶ月も次々と花が出てくる。個体変異が多く、白斑や黄斑などの変化葉があり、芳香を有するものもある。 【分 布】 九州(黒島、屋久島以南)〜沖縄県 【生育地】 海岸から山地までの路傍、畑、林縁 【花 期】 10〜4月 |