リュウキュウシロスミレ(琉球白菫)
Viola betonicifolia var. oblongo-sagittata
リュウキュウシロスミレ(ミヤマスミレ類) 【特 徴】 草丈5〜25pの多年生草本で、葉は根元に群がって付き、卵状披針形〜長三角状披針形で、花時の葉身は2〜7p、幅1〜5pである。葉柄は2〜20p。葉の基部がやはず型になる型と(沖縄県西表島)張り出さない浅い心形型(沖縄県国頭村・東村)がある。葉が異常に長くなり、基部がやはず状になる型もある。(沖縄県国頭村・本部半島)花は長い花柄の先に付き、通常、葉より上部で花を咲かせる。花冠は直径1.6〜2.8p、白色〜淡紫色、赤紫色、オレンジ色、青紫色、濃紫色、二色咲きと変異が多い。側弁は有毛である。芳香のするものもある。アリアケスミレとは別変種の関係にあり、九州南部の一部と南西諸島には、アリアケスミレと入れかわってこのスミレが分布する。南西諸島では、リュウキュウコスミレとともに、ごく普通のスミレである。花色に変化が多く、前種と似たような花もあるが、本種は側弁に毛があることで区別できる。 【分 布】 本州(鹿児島、甑島以南)〜沖縄県 【生育地】 海岸から山地の国頭マージと呼ばれる赤土の路傍、田の畦、畑、林縁 【花 期】 10〜4月 |